お雑煮のブログ

ほぼ偏見

左胸の痛み

あー

なんだか左胸が痛い。

左胸が痛くなったのは病院に行く前の日の朝からで、落ち着かなく息もしづらかった。友達とのしょうもない会話に笑うと左胸がズキズキする。

「イタタタタタタ」と僕が言うとまた笑いまた痛い。

 

その日の夜まで痛みは続き、流石になにかあるだろうと思った僕は近所の内科に向かった。

 

朝早くに向かったものの既に2、3人のおじいちゃんおばあちゃんがいた。
おそらくインフルエンザの予防注射の為だろう。
ご老人方が病院のテレビに映るなかやまきんに君を静かに観ていた。

 

名前が呼ばれ部屋に入り、ことの顛末をそこそこな年のおじいちゃん先生に話した。
すると「肺気胸」かもしれないと言われ、レントゲンを撮ることになった。

 

嘘みたいに寒いレントゲン室に入る、中は思ったより居心地が良く、何なら全然住めるなぁとか思いながら洋服を脱ぐ、脱ぎ終わり肌着だけの自分の体を見て細すぎて少し落ち込んだがレントゲンは撮れ、先程話した部屋に戻る。

 

戻り際も全然住めるなぁとか思っていた。

 

レントゲンを見た先生は「肺気胸っぽいね〜」と言った。

「ぽいって何?」そう思ったが口には出さなかった。結局「ぽい」が先生から抜けないので大学病院の紹介状を書いてもらうことに、どうやらCTを撮ってもっと詳しく診てもらえとのこと。

 

「なんか急に大きな話になったなぁ」そう思いながら電車で20分ほどの場所にある大学病院に向かった。

 

大学病院はいかにも大学病院という感じで人がわんさか、老若男女老若男女といった感じ。

 

大事そうな紙を何枚か書き紹介状を渡し院内のソファに座っていた。腰をおろしふと顔を上げると「救命外来待合室」の文字が、扉は開いていたが中はカーテンで仕切られていて、足元だけ見える。その時は中に2、3人程人がいて、「今この人たちの身内の誰かが生死を彷徨っているのか」とか「どんな気持ちなのだろう」とか「どうか無事であってくれ」とか自分は無関係なのに凄い考えてしまった。

 

少しすると先生に呼ばれ軽い診察をした。研修医らしき人が僕の担当で少し声が震えていた。終わると採血、心電図をお願いしますと言われ、病院内をぐるぐる回った。気分は勇者といったところだろうか。

 

ちなみに採血は人生で初、目の前で自分の血が抜かれる光景は圧巻だったが、地味にちゃんと痛いのが嫌だった。

 

CTは以前、成長痛の時に足を診てもらった時が最後で久しぶりだった為か、どでかいちくわみたいな機会から聞こえる「いかにも動いてますよ音」に少しビビった。

 

それ以外は割と普通に終わり、最後は呼吸器の先生に診察された。

最後女性の先生に

 

 

「君、肺ちっちゃいね」

 

 

と言われ診察は終わった。
僕の体に特に異常はなかったらしい。